--------------------------------------------------------------------------公園から保護してきたコンちゃんは、病院で包帯を巻かれて両目が見えず、
知らない家のニオイの中で、ただ怯えたり、怖いがために威嚇したりしていました。
目の見えないコンちゃんに、世話をしている人が、いつも公園でかわいがってくれる
Tさんだとは、分るはずもありません。
Tさんの家には、たくさんのネコがいますので、知らないネコたちの声も
怖かったんだと思います。
それまで
Tさんが保護して元気になったコの中で、家ネコ生活に馴染まないコは、
しかたなく公園に返していましたが、コンちゃんもそんなコだということは、前に一度、コンちゃんを保護した時に分っていました。
しかし、もし本当にコンちゃんが失明してしまったら、それまで暮らしていた公園へは、もう帰ることは出来ません。
コンちゃんは一生、知らない家の中で、怯えながら、暮らすしかないのです。
途方に暮れた
Tさんは、自分と同じようにネコたちを世話している仲間に電話をかけて、どうすれば一番コンちゃんのためになるのかを、聞いているのでした。
それまで安楽死には絶対に反対だった
Tさんが、初めてその選択肢を考えたと、
泣きながら言うのです。
■獣医さんからも、そう薦められたということでした。
私は、
Tさんに意見を求められても、何と言ったら良いのか、どうすればコンちゃんの為になるのか、まったく分りませんでした。
ただ、
Tさんと一緒に泣きながら、怯えて暮らすコンちゃんの姿を見ながら、一生世話を続けるのは、本当につらいことだろうと話しました。
本当にどうすれば一番良いのか、話しても話しても、結論なんて出てきません。
そんな電話があった1週間後、
Tさんから、今度は明るい声で電話がきました。
コンちゃんが、別の獣医さんに診てもらったところ、奇跡的に回復したと言うのです。
その時の、嬉しそうな
Tさんの声は、今でも忘れられません。
私も本当に、本当に、ほっとしました。
もしかしたら天国の『コンちゃん』が、そのコを救おうと懸命にがんばっている
Tさんへ、恩返しとして力を貸してくれたのかもしれません。
今では、暮らしなれた公園に戻り、
Tさんの姿を見つけると、嬉しそうに走って来るほど元気になりました。
--------------------良かったね。コンちゃん…
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昨日、オットとふたりで公園へ行ってきましたが、
トムと白ネコも、コンちゃんも、みんな元気そうでした。
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